もし都会の大学生がローカルアベノミクスの『地方創生』について考えたなら
私達はこの9/25~28の4日間、徳島県南部の『美波町』での地方創生を考えるインターン
に昭和女子大の保田ゼミ生と共に参加しました。『東京』や『大阪』また、『神戸』な
ど都市部で生活をおくる私たちにとって、美波町での様々田舎な体験はどれも新鮮で刺
激的でした。
★新鮮で美味しい食材の宝庫
まず一番に体感したのは、圧倒的に新鮮で美味しい食材に山のようにありつけたこと
です。地元でとれた巨大なマダイをはじめ、コリコリした食感のアオリイカ、市場に出
回ることのないアユなどの海産物の他にも新鮮な野菜、地元でとれた米や徳島名産の地
鶏の『阿波尾鶏』を実際に食べ、美波町を体で感じる一つのきっかけになりました。
またここ美波町にある、地元の新鮮な食材を使ったお店をいくつか紹介します。
(美波町で穫れた真鯛!)
○ODORI
このお店は、今回のインターンを全面的にバックアップしてくださった「株式会社あわ
え」の社長である吉田社長の経営する飲食店です。2日目のランチで利用させてもらっ
たのですが、その日とれた野菜を使ったサラダや阿波尾鶏のソテーなど、徳島県美波町
の味覚をギュッと凝縮したメニューが特徴のレストランです。(URL:
(地元の阿波尾鶏を使ったodoriのコースメニュー)
○居酒屋 つくし
このお店は、地元の人(通称ジモピー)であるたけちゃんの経営する居酒屋です。若者に
合わせたオシャレな内装は、良い意味でどこか美波町を感じさせない雰囲気の漂う居酒
屋です。どのメニューも新鮮でほっぺたが落ちそうになりそうだったのですが、その中
でも「生レバー」が絶品であったように思います。都会では決して食べられることので
きない珍味は、ここでしか味わえません。(URL:
https://tabelog.com/tokushima/A3602/A360203/36006389/
)
(鳥の生レバー。新鮮。絶品。都会じゃ食べられない。)
★都会人にはワカラナイ、等身大の大自然
これも今回の美波町での議事生活を通して感じたことなのですが、手のつけられて
いない自然がそのまま残っていることも一つ美波町の大きな魅力であると感じました。
関西から多くのサーファーを呼び寄せる海、新鮮な魚が採れる川、そして町の大部分を
占め、綺麗な空気を与えてくれる山、この『海・山・川』三拍子揃った美波町は、決し
て都会では感じることができない魅力を持ち合わせています。
(美波町の海をバックに保田ゼミ生でパシャリ。)
★自分の町大好き、美波町民
何よりもこれが一番感動したことなのですが、美波町の人は美波町を心から愛して
いるということです。普段の日常生活に加え「つとめ」と呼ばれる町民としての役割
や、1年の中での一大行事である「日和佐八幡神社秋祭り」に賭ける思いは地元民のお
話からひしひしと伝わってきました。今回の合宿で私が一番感動したのはこの「地元
愛」であったように思います。
さて今回の合宿は、このような魅力溢れる美波町で考える地方創生についてだったので
すが、そもそも地方創生という言葉を聞いたことはあるけれど、具体的にどういうこと
なのかワカラナイ!という方に少しだけ説明しちゃいます。
地方創生:第二次安倍政権で掲げられた、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に
歯止めをかけ、日本全体の活力を上げることを目的とした一連の政策である(参照:
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%B0%E6%96%B9%E5%89%B5%E7%94%9F)
と言う風に説明されています。地方創生と書くと難しく聞こえますが、要するに、都会
にばっかり出ていかないで地方に残って地元盛り上げていこうよ!田舎にも良いところ
あるよ!ということであると勝手に解釈しております。美波町を例にあげると、この町
は全国から様々なベンチャー企業を誘致し、若者を町に取り込み町を活性化していこう
としています。先述した通り、美波町には、都会では決して体験することのできない雄
大な自然が残っています。この町に本社やサテライトオフィスを置く企業の社員さん
は、そこで仕事をするかたわらサーフィンをしたり、農業をしたりといわゆる「半X(=
サーフィン、農業)半IT」な生活を送っています。美波町はこれをアピールポイントと
し、現在では14社のベンチャー企業を誘致していると地元の方はおっしゃっていまし
た。この合宿の3日目に企業訪問をさせて頂いたのですが、担当の企業を訪問させてい
ただいたところ、ちょうど社長さんがサーフィンからあがってこられた所に遭遇するこ
とができ、この目でその町で働くことの魅力を目の当たりにし、「百聞は一見に如か
ず」とはまさにこのことだな、とつい感激してしまいました(笑)
この町の魅力を存分に感じた後は、それを元に、この美波町をさらにどう活性化して
いくのかを美波町の方々に提言するというプレゼンテーションが待ち構えていました。
私達学生は4つのグループに分かれて、それぞれの班で行った企業訪問や、この町の人
のリアルな声をきいてそれを参考にアイディアを考え、各班が発表を行いました。ここ
だけの話、アイディアを考える時間があまりなく、私たちの班はかなりフワッとしたア
イディアになってしまいました。
しかし、美波町の皆さんは各班の発表をお聞きになられて、まるで今まで聞いたこと
の無いような斬新なアイディアを聞いた、というような反応をしてくださりました。厳
しい意見を受けると想像していた私たちにとってこのことはとても驚きでした。
では、このようなことがナゼ起こったかを考えるにあたっては、次のような要因が考
えられると私は感じました。
『若い人の意見を聞く機会がない』
サイファーテックの吉田社長が
「この町では45才でも若者扱いされる」
とおっしゃっていました。私達が一般的に想定する若者は20代だと思っていました
が、この美波町にはそもそも高校、大学がなく、また若者が就職するような仕事があま
りなく、それが原因で20代が少ないそうです。このことが若者の意見を聞く機会を減少
させ、若者にとって魅力的な町からは遠ざかり、それを改善しなければ成らないのだけ
れど若者の意見を上手く取り込めずに困っているのかなと感じました。その点では、今
回の合宿は、若者である私たちにとって地方とは何か、実際にどのようなことが起こっ
ているのかを肌で感じることができた絶好の機会であったし、美波町の方々にとって
は、普段はあまり聞くことの無い若者の意見を取り込むことができたのではないかと恐
縮ながら思っています。
今回のこの合宿は株式会社あわえ(URL: http://www.awae.co.jp/)
の吉田社長はじめ、美波町に拠点をおくベンチャー企業の方々や地元の方々の御好意が
あって成立した合宿だと感じています。このような地方の方々の暖かみは、日本人が本
来もっているものなのかなと思います。地方創生という言葉がその言葉だけで終わるこ
と無く、他の町にもこのような活動が広がれば良いなと願っています。
9/24-9/28ゼミ合宿を振り返って(金本)
9/24
地方創生って別に興味ないしなーという皆の意見を聞きながら、旅行好きとしては単純に遠出するのが楽しみでの参加でした。プレゼンの準備に追われて寝不足になりながらの1日目。あまり良い出来栄えのプレゼンではなかったのですが、「僕たちがギャルとかヤンキーに餃子を売らないといけなかったんですよ!」で笑いが起きて助かりました。吉田社長もそうですが、プレゼンに笑いの要素があると話し手聞き手ともに、上手くスムーズなプレゼンが行われるのだなと感じました。プレゼンが下手なのは今後の課題ですね…。
そして夜は大BBQパーティー。ああいった立食会形式で動き回れるの大好きです。伊勢海老やカツオを食べつつも、今日講演していただいた方々に挨拶と名刺交換。日ごろは声をかけにくそうな人も一日中同じ空間で過ごして、なおかつパーティーという雰囲気なら全然臆することなく声をかけることができました。主催者側の雰囲気づくりがよかったのかもしれませんね。いろんな人と話しているうちに一つ、自分の中でスッキリする解答のような話を聞けたので以下に記しておきます。
「何か長期的に成し遂げたい目的があって、それに向かって試行錯誤をすること」は実際には目的達成の正しいプロセスだろうし就活でも高く評価されるだろう。しかしこのプロセスが性に合わない人もいて、それは何かしたいことがない人である。したいことが見つからないのであれば、面白い人を見つけてその人についていくというキャリアの育てかたも存在し、そのためにはいろんな場に出向いて顔を売りながら自分がおもしろいと感じる人をみつけるべきである。
起業家の方もやりたいことや生きたい生き方があるような人ばかりでは無いようです。
9/25
カヤックとシュノーケリングを楽しんだ後、宿泊施設を移動。日和佐城すぐ横の施設に泊まることになりましたが、施設は思っていた3倍綺麗で快適に生活することができました。夜の飲み会は地元の方を交えての宴会になりました。日和佐ってどんなところーだとか、明日以降のための情報収集をしつつ、気づいたら居酒屋つくしでレバーを食べていました。このレバー、合宿一おいしかったです。
画像は居酒屋つくしさんでの一枚。
9/26
地方創生ってほんとに必要?という問いから始まり、吉田社長から美波町、日和佐、あわえなどについて一通り紹介してもらいました。特にあわえさんの活動は、企業のサテライトオフィス誘致や、若者に一定期間移住してもらいながらの職業訓練であるクリエイターズスクール、吉田社長のような地方創生キーパーソンの育成プログラム、レストランodoriの経営など、幅広い活動を行っていて、しかもそれらが地方創生(≒若者の美波町への移住)に向けて絡み合って作用していて、本当にすごいなと思いました。学生が考えるアイデアとはケタ違いの作りこまれようでした。
その後はodoriで食事、町内視察を行い、くたくたになりながらもまた居酒屋つくしへ笑。
今回の合宿での学びの一つなのですが、飲みの誘いは絶対に断ってはいけないですね。何があるかわかりません。また、ごちそうしてもらった翌日はお礼を必ず言わなければならないということも勉強になりました。
9/27
午前中は企業訪問、午後は翌日の発表「若者を地方に惹きつけるには」についてのプレゼンの準備でした。企業訪問は大好きな居酒屋つくしとあわえさんの2社。特にあわえさんの20代の若者社員、そしてクリエイターズスクール生へのインタビューはこの合宿一興味深いものとなりました。クリエイターズスクールの参加者は美波町の生活をすごく楽しんでいるようで、驚きました。僕はてっきり仕事がなくてしぶしぶ地方に来ている人が大勢いるのだろうと思っていたのですが、全然そんなことはなくて、少なくともインタビューをさせていただいた方々はクリエイターズスクールのプログラム、そして美波町での生活を楽しんでいるようでした。偏見が打ち壊された瞬間でした。都会と比べると何もないがゆえに広がる人の輪、趣味、生活。農業は趣味の世界でもあるようです笑。まさに吉田社長がおっしゃっていた「半X半IT」が実践されている現場なのだな、と感じました。
あわえさんは、銭湯だった建物をリノベーションしてオフィスにしているそうです。「世間遺産」に認定されていました笑。
午後はBBQをしてからのプレゼン準備。正直、きつかった。しかし4日間もてなしてくださった日和佐の方へしょーもない発表はできないので、持てる時間を使ってできるだけベストな発表をしようと思いました。
9/28
と、言いながらも、時間もあまりなく、僕の頭も冴えてるわけでもないので、たいした発表はできませんでした。いろいろもてなしてくださった美波町の方々に申し訳ない気持ちです。まだまだ自分の実力不足だなと痛感しました。
今回の合宿はあえて僕らの興味が無い分野を学ぶことで、視野を広げようという狙いもあったそうですが、確かに僕自身は視野が広がったような気がします。この合宿のように半ば強制的に学ぶ機会が無い限り、地方創生なんて分野は一生学ばなかったように思います。食わず嫌いはダメですね。
ゼミ生や昭和女子大の方とも仲が深まり、食事は毎回おいしく、楽しい合宿でした。
神戸大学・昭和女子大学合同ゼミ合宿体験記(北田)
こんにちは!海の家プロジェクト以来特に大きなイベントのなかった保田ゼミですが、夏休みを利用して4泊5日のゼミ合宿で徳島県に行ってきました!今回は私たちがゼミ合宿でどんなことを行い、何を学んだかを簡単にご説明しようと思います。
今回の合宿のテーマはいわゆる「地方創生」!…正直ゼミ生の大半が全く関心のない内容だったので、行きのバスではみんな表情が死んでいました。(笑)
ここで合宿の主な流れをご説明しますと、1日目はキャンプ場で講演会とBBQ、二日目からは舞台を美波町に移動して昭和女子大学のみなさんと共にメインイベントである地方創生インターンを行うといったものでした。1日目は到着早々雨が降り始め会場に遅刻してしまうというハプニングもありましたが講演会は無事に終了し、以前から行っていた海の家プロジェクトについてのプレゼンもなんとかうまくいきました。そして夜のBBQでは、なんと!目の前で徳島名物伊勢海老が捌かれ網の上では国産牛が焼かれるというまさに酒池肉林の宴!「1日目からこんなもてなしてもらって大丈夫なのかな…?」という不安もありましたが、後悔のないよう徳島の海の幸山の幸を存分に頂きました。
さて、合宿本番はこれからです。楽しかったキャンプ場を後にして向かったのは「徳島県美波町」、今回の合宿のテーマとなる町です。宿舎に着いて私がまず一番に懸念したのは、他でもありません、「昭和女子の人たちと仲良くできるだろうか」という点でした。もともと神戸大学保田ゼミは男子8人女子2人と圧倒的男子率であり、キャンプ場では「男の子ゼミ」と言われてしまう始末。しかも昭和の女の子たちはほとんどが東京出身の都会っ子で女子力も高く、明らかに“格が違う”といった感じでした。そんな彼女たちと果たして打ち解けられるのか…という思いで私の頭の中はうず潮のようにぐるぐるしていました。が、それも杞憂に終わります。いざ話してみると彼女たちのコミュ力の高いこと!笑顔が多くたくさん話しかけてくれ、また関西弁と東京弁の違いも話のタネになりすぐに仲良くなれました。
そんなこんなで始まった地方創生インターンですが、先ほども述べた通り、そもそも地方創生というワードにそこまで興味のなかった私たち。最初の課題は「地方創生に興味を持つ」ということでした。この課題も最終的にはクリアできたのですが…詳細は後述します。
インターン最初の夜は地元の方々との宴会で幕を開けました。集まってくださったのは今回のインターンを企画してくださった地元企業の社長さん、美波町の町長さんや県南部の局長さんなどの偉い人達から地元の漁師さんや美波町の居酒屋で働く芸術家の方など、経歴も職業もバラバラな方々。しかしみなさんに一貫して言えるのは、「美波町が大好き」という点。そんな方々とお酒を交えながらお話する中で、美波町がどんなところでなぜ美波町を選んだのかという点についての理解を深めることができました。何より皆さんの美波町愛が伝わってきて、今回のテーマにしっかり取り組むための足掛かりになったと思います。
翌日からはインプットの連続でした。まずは美波町にサテライトオフィスを誘致するなど地方創生の大黒柱である「あわえ」の吉田社長のお話を聞き、地方創生の基礎をしっかり叩き込んでいただきました。同時の町長さんと局長さんのお話を聞くことで美波町の現状を頭に入れ、「情報という形で」美波町について学びました。しかしこの状態ではまだ「人づてに美波町とはどのような街なのか」聞いただけにすぎません。そこでこの情報を落とし込むために使われたのが「体験」です。
まずは食!地元の食材を通して美波町の素晴らしさを体験しました。宴会で食べさせていただいた大きな鯛のおつくり、地元のブランド鳥である「あわおどり」を使用したレストラン「odori」での豪華なランチ、たまたま入った食堂でいただいた海鮮定食、バーベキューでいただいた鮎、鳴門金時、イカなど…おいしいご飯があったおかげで合宿を乗り越えられたといっても過言ではありません…!
そして大きなポイントとなったのが、街歩き体験と企業訪問です。街歩き体験とは地方創生の一環として行われているプロジェクトであり、地元のお年寄りの方々が無償で街を案内してくれるといった観光客向けのイベントなのですが、この体験が企業訪問と共に「地方創生への興味」を持つためのステップとして予想以上に大きな役割を果たしてくれました。実際に街を歩き、そこに住む人や町に流れる空気を感じ、美波町での生活を体感するという経験は、ただ話を聞くだけでは感じられなかった「美波町っていいな」という感覚を私たちにもたらしました。
これらの情報、そして体験によって得た感覚は「なぜ地方創生が必要なのか」という根本的な疑問に対して「今の美波町を守りたいから」という答えを導き出す足掛かりになり、合宿の集大成である「美波町に若者を招くにはどうすればよいか」という課題に対するモチベーションを大幅にアップさせました。
合宿最終日の前日、今までお世話になった方々とのBBQを終え深夜を回ってもなお翌日のプレゼンに向けた打ち合わせは続きました…。
そして最終日、「あわえ」の社長さんをはじめ美波町の町長さんや局長さんなど地方創生を担う方々が多く集まる中、プレゼンは始まりました。多くのアイデア提案されましたが、すべてのアイデアの根本にあったのは「美波町のよさは住んでみなければわからない」という、実際に美波町での生活を感じて得られた感覚でした。
今回の合宿を通して得られたものはたくさんありますが、一番大きな収穫は「地方でも幸せを感じて暮らしている人たちがたくさんいる」という事実を知れたことだと思います。インターンだ就活だと忙しいこの時期、私たちはつい都市や大企業で働くことのみに目が行きがちになります。しかし今回の合宿は私たちに「まったく新しい選択肢」を提示してくれたと思います。大企業に勤めて都会に住むことだけが正義ではない、この事実を実際に“そうして”生きている人たちから学べたことが、私の中で最も大きな学習になったと感じています。
ゼミ合宿の感想など諸々
9/24-28に、昭和女子大と合同でゼミ合宿をおこないました。
地方創生には興味を持っていたものの、東京生まれ東京育ちの自分にとっては、わからないことだらけの地方の暮らしにワクワクしながらゼミ合宿が始まりました。
今回のメインは、ざっくりといえば「美波町にいかにして若者を呼び込むか」といった課題をどう解決するか、といったものでした。
まずは町のことを知らなあかんという事で、ゼミ生で町を回り、地元のガイドの人からいろいろとお話を伺いました。
実際に町を回ってみると、歴史のある建物など、観光に用いることができる資源が多くある一方、それをあまり上手く生かせていないと感じました。
また町を歩いていても、ほとんど誰も歩いておらず、「過疎化」というものをリアルに感じました。
そのあと、地元の人や町長、県の職員の方、美波町のベンチャー企業の社長さんなど、様々な方にお話しいただいて、町の現状や取り組みについてさらに詳しくご教示いただきました。
徳島県については、ベンチャー企業のサテライトオフィスが発展しているくらいの印象しかなかったのですが、生の声を聞くことでより詳しく実態を知ることができ、方向性が見えてきました。
そこからは(4日目の21時から~)実際にどんなプロジェクトを作るかの試行錯誤の時間です。
日々の飲み会で満身創痍の身体に鞭打ち(といっても、自分は強制じゃない飲み会はほとんどボイコットしていましたが…笑)グループでプロジェクトを考えました。
みんな顔が死んでいます…笑
そして最終日は、グループワークのアウトプットの発表です。
我々の班は一言で表すと「田舎版テラスハウス」「田舎に泊まろう」という2つのプランを発表しました。
…といっても、この言葉だけでは伝わらないとは思いますが…笑
気になる方はぜひ自分に聞いてみてください!!
という事で、5日間、かなりハードな(ブラックな?)スケジュールを走り抜けてきたわけですが、おかげさまでいろいろなことを学びました。
これもちゃんと話すと長くなってしまいそうなのでさらっと。
- 実際に地元の人と交流することでよりニーズに合ったプランが出せるということ
- 若者など、外部の人の視点が必要だということ
- 全国の地方を活性化させるのはほんとに難しいということ
地方創生について、もう少し詳しく調べて、何か活動してみたいと思うようになったのが自分の中での1番の変化でした。
とまあ、徒然ととりとめもなく書き留めていきました。
本当に多くのことを学べた充実した5日間でした。
最後になりましたが、このような機会を作ってくださった保田先生、そしてヒアリングや交流の場を準備してくださった徳島ニュービジネス協議会や吉田社長、多くの方々のご厚意に本当に感謝しております。
ほんとうにありがとうございました。
あ、あと、徳島は食べ物めっちゃおいしかったので、観光としてもおすすめですよ
ゼミ合宿の記録(栗山)
9月24日~28日まで昭和女子大学の方々と合同でゼミ合宿を行いました。
少々感想が長い……本当に長いですがゼミ合宿での出来事を語っていきたいと思います。
・ベンチャーキャンプ
様々な分野で起業している方々のお話しを伺いました。特に印象に残っているのはIotの話です。自分自身あまり知識がない分野であったため非常に勉強になるお話しでした。プログラミング教育が小学校で始まっていることは知っていたのですが、それに伴いその知識を悪用する事件が起こる可能性があるという意見がありました。それに対するぷらっとホームの鈴木友康さんの答えで印象に残っているのが、「車と同じで、最初はルールができていなくて事故が起こるけれど、次第にルールができてくることによって、テクノロジーが、生活が良くするといえる。」というもので、どんなに便利な道具を開発しようとも危険は伴うけれど、危険性だけを考えては何も文化も発展しないのだなと感じました。私もこの話を聞いて、loTに興味がわいてきたので今後勉強していこうと計画中であります。
夜のバーベキューは、伊勢海老や国産牛などとても豪華!!わたしはお酒をあまり飲めないですがすこし羽目を外してビールを飲んで、徳島大学の人たちと仲良しに。徳島大の人々は授業の一部として参加しているらしく、1年生の子もいて、1年の頃から起業に関して興味を持てるような機会を得るのがすごくいいなと感じました。
さてさてそれが終わって部屋に戻った後の余談ですが「風呂から上がったら起こしてー」と某S氏からいわれて、声かけたり揺さぶったりしたのですが、「んー、んー、」というだけで全く、全く、本当に起きなくて苦労しました。最終的に目覚まし時計かけて朝に起こしましたけど。S氏はあまりに酔いすぎてその後の記憶がないらしいですね。酔いすぎ注意。本当に注意。
・2日目
この日が一番遊んだ日!朝からアクティビティに参加し、船に乗って魚を眺めたり、写真立てを貝殻でデコレーションしたりしました。あまりにクラフトに熱中しすぎて、かなりの時間をかけてしまいましたが、なかなかできない経験で思う存分楽しみました。どことなく乙女チックなデザインに……笑↓
その後……美波町に到着!想像していたよりも栄えている印象を受けたけれど(祖父の家がかなり田舎なので・・・・)、この微妙に栄えている状態がある意味地域活性化のための課題になるのかなと感じました。夜には地元の漁師さんも交えて歓迎会をしてくださいました!漁師さんと話す機会なんてめったにないのでとても貴重な話を伺うことができたと思います。(なんと漁師さんは今減少気味なので独占していて結構お金を持っているとか・・・笑)
・3日目
「地域創生って本当に必要?」というこの合宿の本テーマについて議論が始まりました。最初は班で話し合うと、地域のためというより個人の選択肢を増やすためには地域という選択肢がほしいなーという意見だったのですが、過ごしていくうちにこう言った意見も地域の現状を知っていくことで変わってきました。吉田社長が最初に美波町の説明をしてくださったのですが、そこで衝撃的だったのが「半X半IT」という考えで、ITで仕事しつつもサーフィンや狩猟など遊びを全力で楽しむというもので、都会とは違った生活環境があることを学びました。
この日のランチにはOdoriという産直レストランでコース料理をいただきました!店内ではプリンやパンなどを売っていてとてもおしゃれな内装で、料理ももちろんおいしかったです。プリンはなんと350円らしく、これでも美波町の人にとっては高いということで、自分の住んでいる場所と比べたときの物価の差に驚きました。その後はボランティアの方の案内で美波町を散策しました。ボランティアをされている方々は高齢の方で、こういうのも高齢者の方にとっては貢献しているという満足感を生み出すのかなと思うと同時に、元気にあふれていて活気があるなと感じました。
・4日目
この日は班ごとにベンチャー企業を訪問しました。宿に戻った後にそれぞれの班の訪問先でのヒアリング内容を共有したのですが、美波町のつとめであったり、仕事であったり、自然であったり、それぞれの方が惹かれて美波町に移住してきた理由は様々ですが、思ったのはUターン、つまり、かつて美波町に住んでいた方が起業しているなということです。地域活性化のためにUターンで移住してくる人をどうやって増やすか、そもそもどうやって地方に住んでもらう人を増やすのか、が課題になっているのだとヒアリングを通して感じました。
さて、この日の夜は最後の晩餐です。鮎やイカ、お肉などなどバーベキューで頂きました。非常に、非常に、おいしかったです……がこの後に待っているのは翌日のプレゼンのための準備。最終的にはかなり変なテンションになりながらも、夜中の3時まで作業をすることになるのでした・・・・。
・5日目
とうとう最終日。プレゼン開始です。
各自で若者という目線から「美波町に若者が移住するためには」という提案を行いました。どの班も取材や町の散策を通してそれぞれが感じたことを踏まえたプレゼン内容になっていました。個人的にはもっとプレゼン内容を詰めることができたではないかと少し悔いが残るもの(本当に個人的な感想です)になりましたが、こうした提案を美波町の方々にできたという経験そのものが非常に貴重なものであったと改めてと思います。
このような機会を作ってくださった保田先生、そしてヒアリングや交流の場を準備してくださった徳島ニュービジネス協議会や吉田社長、多くの方々のご厚意に本当に感謝しております。
短い間ではありましたが、ありがとうございました。
保田ゼミ、ついにテレビ進出!!!
こんにちは!
今日は、ブログ初体験のゼミ生北田が担当します!よろしくお願いします!
さて、タイトルからもお判りでしょうが、「保田ゼミ、ついにテレビ進出!!!」です!ついにやりました!
ここからは近況も含め保田ゼミがテレビで取り上げられることになった経緯をば…
近況については、前回の記事でも書いたように赤字続きです…(/_;)
ですが新製品のカクテルやスミノフレモネード無料セットなどの導入、売り込み方法の改善などにより徐々に売り上げは伸びてきています!
そしてありがたいことに、ここにきて海の家kuronbowのオーナー様より、
「賃料は今のままでいいから、8月末まで営業してみれば?」
という提案をいただきました。
これは黒字に転向するチャンス!もちろん営業させていただきます、ということで延長分の機材レンタル料金や人件費の計算に追われる毎日です。保田ゼミのゼミ生に夏休みはありません。笑
さて、そんな中舞い込んできたテレビ出演のオファー。ある日ゼミのメールアドレスの受信ボックスを見ると「取材依頼」「サンテレビ」の文字が。正直「きた!」と思いました。実は先日テレビ局ラジオ局、新聞社に向けて取材依頼のための企画書を発送していたので、早くもその効果があったか、と思ったんです。(実際は私の早とちりでした。笑)
ゼミ活動を応援してくださっている方のプレスリリースを見て、我々の活動に興味を持ってくださったとのこと。
とはいえある意味目標の一つとして掲げていたテレビ出演の決定に、ゼミ生は一時のお祝いムードに。人生でテレビに出られる機会なんてそうありませんもんね。売り上げ増にも期待がかかります!
さて、ここからが一番大事な情報!!!
保田ゼミが出演する番組は、
サンテレビ様の
「ニュースポート」の1コーナー!!
放送日時は、
8/16(火)21:30~22:00
です!
そう、明日です。笑 ちなみに取材日程も明日の14:00~だそうです。
取材したその日に放送する…テレビ業界のスピード感ってすごいんですね。
長くなってしまいましたが、私たちテレビに出るのでぜひ見てください!ちなみに明日は取材もありますがお店も普段通り営業しております。そちらもぜひお越しください。
初めてテレビカメラを向けられてがちがちに緊張しているゼミ生が見たい方は、14:00頃を目安に来ていただければ餃子と初々しいゼミ生の反応をつまみにビールが飲めますよ。(*^^*)
というわけで近況報告と番宣でした!
ここまでの歩み
こんにちは。
お盆ですね、皆様いかがお過ごしですか?
もうお盆ということは私たちの挑戦ももう残りわずか。
今日は私たちのここまでの歩み、そして3週間の経営状況をご報告します。
少し長いですが、何度も推敲して書き上げましたので、ぜひご一読お願いします。
遡ること数ヶ月、2016年春
保田ゼミの一員となった私たちに最初に課された課題は、リアルなビジネスを学ぶために10人で協力して一からビジネスを運営するというもの。それはまず「何をするか」決めることから始まり、「どこでするか」「何を売るか」「資金はどうするか」「オペレーションはどうするか」など、何もないところからビジネスを生み出すという未体験なものだった。
5月から取り掛かったプロジェクトだったが、度重なる議論の結果、神戸で有名な「俺の餃子」とフランチャイズ契約を結び、須磨海岸に店舗を構える海の家kuronbowに店舗の一角を借りるという大枠が固まったのは開始から1か月が経った頃。販売期間は7月21日~8月21日までの1か月間、初期投資はすべてゼミ生自身の出資で賄うこととなった。
プロジェクトを進めながら、ゼミの組織構造や情報共有システムを改善し、組織としてようやくまとまりを見せてきたころ、
社会人の方を招いての中間報告会が行われた。
が、結果は悲惨なものだった。「暑い夏の海で餃子の需要はあるのか」「餃子以外のものは売らないのか」「そもそも何のためにこのビジネスをするのか」突きつけられた質問を前に、私たちは自分たちのビジネスに対する認識の甘さを痛感した。
しかしオープンの日程はすでに決定していて、落ち込んでいる暇はない。企業理念の見直し、それぞれの部署におけるタスクの再分配、新しいコミュニケーションツールの導入など、それぞれがリアルビジネスという未知の存在に対して手探りの状態ながらもできる限りの努力をした。結果、何とか7月21日のオープンにこぎつけることができ、オープン直前まで続いた議論の根幹、このプロジェクトの目標も「俺の餃子を神戸一有名にすること」に決まった。
やっとの思いでオープンした俺の餃子須磨店
が、ここからが本格的な苦難の始まりであった。先ほども述べたように、このプロジェクトにかかる費用は全額ゼミ生の自己負担。利益が出なければ負担はすべてゼミ生が背負うことになる。それにもかかわらず、オープンして約一週間、赤字続きであった。平日の目標売上は6万円、休日の目標売上は11万円。ある程度の根拠のもとに打ち出したはずの売り上げ目標だったが、達成には程遠い日が続いた。会議室で議論して得られた仮説と実際に店を運営して得られた結果とのギャップの大きさに、私たちゼミ生の焦りは募った。しかしプロジェクトはすでに実践の段階に突入している。ここで諦めるという選択肢は存在しなかった。
現在
今までの赤を何とか黒にするため、ゼミ生はがむしゃらにプロジェクトの改善に取り組んでいる。私たちは座学で学んだことだけでは実際のビジネスに歯が立たないことを知った。しかし同時に、実際に営業することで得られた顧客の反応や現場の雰囲気などの情報が大きな武器になることを学んだ。これらの経験、そして今まで学んできたことをもとに、人員の削減や店舗外装の変更、また今まで取り込めていなかった消費者層へのアプローチ案の模索、新商材の投入など、営業開始以前では想定していなかった多くの点に関して議論し、実践し、反省点の検討を繰り返している。
店を運営できる期間は残り約1週間。
私たちはこのプロジェクトが走り出した当初、ビジネスのゴールは単に利益を出すことだと考えていた。しかし実際に現場に入って一週間、私たちの価値観は確実に変化しつつある。確かにビジネスのゴールは利益を出すことである。だが実際に現場に入りお客さんと接しているとき、そんなことは考えない。餃子の注文が一つ入るだけでうれしい。お客さんに「おいしい」「頑張ってるね」と声をかけてもらうだけでもっと頑張ろうと思える。もっとお客さんに俺の餃子須磨店を好きになってもらうにはどうすればよいのだろうか。もっとお客さんに喜んでもらうにはどうすればよいのだろうか。ビジネスのゴールは「いかに顧客に対して価値を提供できるか」なのではないだろうか。そしてその指標として利益というものが存在するのではないだろうか。
残り少ない営業期間で私たちは須磨の人々にどれほどの価値を提供できるのか。今現在俺の餃子須磨店は赤字続きである。しかし私たちの努力によって須磨店がより多くのお客さんに愛される店になれば、おのずと経営は右肩上がりになるはずだ。私たちはこの短い期間で全力を尽くし、必ず俺の餃子須磨店を誰もが立ち寄る人気の店にしようと決意した。
私たちの夏はまだまだ終わらない。
最後まで読んでくださりありがとうございました。
引き続き応援宜しくお願いします。
神戸大学保田ゼミ一同